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赤湯復活までの道のり

  • 2016年4月に発生した熊本地震により被災された方には心よりお見舞い申し上げます。

    地震当日は当館も大きな揺れを感じ、小高い丘にある公民館に避難しました。
    また、夜中にあった地震では、津波警報が鳴り着の身着のままで公民館に一時避難。
    お互いの無事を確認し、安堵しました。

    地震の揺れで地盤のずれが生じ、赤湯の水源に届くパイプまでもずれてお湯がでなくなりました。パイプの交換だけとは簡単にいかず、「掘り直し」という決断を迫られたのです。
    温泉が出て当たり前になっていたので、赤湯喪失は大きな打撃となりました。
    それでも、「まけんばい」という強い意志で、赤湯復活への取り組みをはじめたのです。
  • 赤湯の原泉を掘り直す

    赤湯は地下1,000mほどの場所に水源があります。
    その為、地上に鉄骨の櫓(やぐら)を立てて、掘り進めパイプを水源まで下していきます。

    櫓の鉄骨は3段階で組み上げられました。
    組み上げ初日に来たクレーンが小さすぎて鉄骨が持ち上がらず、逆にクレーン車が浮く事態に。作業を見守るスタッフ達も、ドキドキでした。
    その日の組み立ては断念され、次の日には巨大クレーンがやってきました。
    なんとか鉄骨が巨大クレーンに持ち上げられましたが、鉄骨が上空で風に揺らされたり、組み立て位置になかなか定まらずと時間がかかりました。
    しかし、そこはボーリングスタッフさんもプロです。無事に組み立てる事が出来ました。
  • 新赤湯に初めて触れたであろう鉄の塊です。
    地下1,000mまで掘り下げました。

    ロビーに展示してありますので、ご覧ください。
  • 安全第一にボーリング作業が進められました。
  • ボーリング作業を見守る会長

    弓ヶ浜温泉の発掘者である会長も作業を見守りました。

    夏の暑さにも負けず
    冬の寒さにも負けず
    雨の日も 風の日も
    早朝から 夕暮れまで
    作業は続きました。

    ボーリング業者さんに感謝です。

赤湯! 2年ぶりの再会で再開へ

  • 待ちに待った、赤湯が出ました!
    2018年10月、2年ぶりに「赤湯」との再会です。
    長い間、地震の影響とはいえ、お客様をお待たせいたしました。
    「赤湯はまだですか?」
    「赤湯が出てから来ます」
    とのお声に「赤湯」がいかに必要とされていたかを再確認した2年でした。
    その間、「白湯」に頑張ってもらいましたので、「白湯」の存在の有難さが身にしみました。
  • 赤湯が再掘削された後も、湯量が安定するまで作業は続きました。
  • 湯気が立ち上り、朝日に照らされて美しい光景。
  • 赤湯がどんどん湧き出てきました。
    嬉しい悲鳴です。
  • 道路まで赤湯が溢れ出ました。
    温泉成分で公道が赤湯色に染まってしまうほど。
  • 「新赤湯」は新成分・高濃度にグレードアップ

    新成分で赤湯復活となりましたので、これからも湯楽亭をよろしくお願いします。

    ボーリング業者さん、長期に渡り大変お疲れさまでした。

    ※新・旧、赤湯成分の比較表ができましたので、ご覧ください。